朝は急いで支度をして出勤、お迎えに行って帰宅したら食事・お風呂・寝かしつけ…。
こどもとの時間が思うように取れないことに罪悪感を抱くことはありませんか?
仕事も、家事もいっぱいいっぱい。本当はもっと余裕のある子育て時間が欲しいのに…
でも、こどもはどんどん大きくなっちゃう。
実は私も日々そう思っている2児の母です。
ですが、私はこれでかなり心が軽くなりました。
後悔する前にぜひ取り組んでみてほしい、こどもとの時間を濃密にできる方法をご紹介します。
ワーママでもできる!一日5分でもOKな、子どもとの濃密な時間。
忙しい日々の中でも、こどもにもっと接してあげたい。
そう思うママにお勧めしたいのが、キッチン育児です。
キッチン育児とは?
ズバリ、“一緒にキッチンに立って、食事の支度をする。”ということです。
こんなケースに思い当たりませんか?
夕食の支度をし始めた途端に、「ママ、これ見てー!!」と、見て見てコール。
それでは家事が進まないから、テレビをつけて、その間に家事を進める。
はたまた、お子さんがキッチンに来て、「やりたいー!!!」
そう言おうもんなら、勝手に野菜室を開けてきゅうりをかじっていたり。(とほほ・・・)
忙しい時間帯にイライラしてしまう原因ですね。
でも、その瞬間がチャンス。
待ってました!と言わんばかりに
テレビのリモコンを野菜に変えて、
「ちょっと待っててねー」を、「一緒にやる?」に言い換えて
その時やってもらえたら助かることをお願いしてみましょう。
小さなこどもにとって大好きなママがいつも立っているキッチンは「好奇心くすぐるテーマパーク」のような場所。
きっと、玉ねぎの皮ひとつ剥くだけでも目はキラキラ。
「この子、こんなに几帳面なのね」
「こんな細かいことも、できるようになったんだね」
そんな姿を目の当たりにできる瞬間でもあります。
”料理のできる子どもに育てる”だけじゃない
そう、キッチン育児は“料理のできるこどもに育てる”というだけではなく、
こどもと同じ時間や空間を共有でき、こどもの成長を実感できる場でもあり、
そして何より親子コミュニケーションの場でもあるのです。
私自身もキッチン育児とは時間と心に余裕のあるママがやることだと思っていました。
でも、時間がないからこそ、
こどもにトマトのヘタを取ってもらう。
余裕がないからこそ、
こどもと一緒に話しながら家事をする。
それが習慣になっていくと、こどもが忙しいママの救世主になるんですよね。
(話も聞いてくれて、一緒にごはんも作ってくれる…なんて良い相棒なんだ!)
でも、余計に時間がかかりそう…。
忙しい時に、もっとイライラしてしまいそう…。
そんな声が聞こえてきそうですが、ここで大事なのは
「きちんとやらなくてOK」だという気持ち。
はじめはみんな上手にできないもの。
それに、5分でもママと一緒に作業すると、こどもはとっても満足した目をしていますよ♪
最後はどんな成果だったとしても「ぎゅつ」と抱きしめてありがとうを伝えてみて下さいね。
忙しい日々でも、こどもとちゃんと心が通うはずです。
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ちょっと堅苦しい話かもしれませんが、
実際に日本における「時間貧困」は問題となっています。
経済協力開発機構(OECD)のデータベースより比較をすると、日本はG7(アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、日本、フランス)のうち有償労働が最も長い一方、子どもや個人のケア、余暇に充てる時間は最も少ないという結果が出ています。(1)
また、金銭面だけでなく家事を外注すること自体に罪悪感を感じるといったことも、日本人の女性には多くあるといいます。サザエさんのような三世代家庭の数も、昭和61年には15.3%だったのが、平成30年の国民生活基礎調査の結果からは5.9%となっていることが分かります。(2)
子育て真っ最中のママにとっては、仕事だけでなく家事も負担となり、子どもとの時間が取りにくくなっているのかもしれませんね。
毎日忙しいけれど、何か子どもにとって良いことをしてあげたい。
なかなか子育てと向き合えない現状を何とかしたい。
そんな子育て中のママこそ、キッチン育児をおすすめしたいです。
参考:
(1)日本経済新聞.子育て世代「時間貧困」共働きの3割が確保できず 子どものケアや余暇、日本はG7最少(2022年8月21日)
(2)厚生労働省政策統括官.平成30年国民生活基礎調査(平成28年)の結果からグラフでみる世帯の状況(2022年9月27日閲覧)